ChatGPTなどのLLM(Large Language Models)でFXの予測を行ってみたいと思います。
LLM(大規模言語モデル)AIは「テキストを生成するAI」なので、「時系列データ予測AI」とはそもそもモデル構造が異なり、用途も異なるのですが、「思いのほか良い予測結果」が出る可能性もあります。
「可能性があるものは試してみたい性格」なので
「テキスト生成系AI」で「FXの予測」ができるのか?
をこれから検証していきたいと思います。
ChatGPTのドル円予測
ChatGPTに下記のプロンプトで「1時間後のドル円」を予測してもらいました。
現在のドル円の価格推移は下記のようになっています。
日 時 | ドル円価格
2025-08-04 07:48:00 | 147.255
2025-08-04 07:46:00 | 147.229
2025-08-04 07:44:00 | 147.228
2025-08-04 07:42:00 | 147.224
2025-08-04 07:40:00 | 147.177
2025-08-04 07:38:00 | 147.228
2025-08-04 07:36:00 | 147.231
2025-08-04 07:34:01 | 147.258
2025-08-04 07:32:00 | 147.281
2025-08-04 07:30:00 | 147.222
1時間後にドル円は上がるか下がるかを予測してください。
予測結果についてどのような理論でそれを導いたのかも教えてください。
2分ごとの時系列データを10個ほど渡して予測してもらいます。
データ量が少ないのですが、どんな結果が返ってくるでしょうか。
ChatGPTが予測した結果は下記のような感じです。
観察ポイント
FX予測で与えられたデータを「どう分析したのか?」を出力してくれました。
直近のトレンド
07:30〜07:32の上昇(147.222 → 147.281)以降は、全体として横ばい〜やや下降気味。
07:40 で一時的な安値(147.177)をつけて、その後はゆるやかに回復。
サポート・レジスタンス
サポート(下値支持線):147.17〜147.22あたり。
レジスタンス(上値抵抗線):147.28あたり。
モメンタム(勢い)
147.177からの回復 → 147.255 はプチ反発。
ただし勢いは強くなく、買いが続く兆候は見えづらい。
簡易予測(ロジック)
FX予測で「どのように予測をしたのか?」を出力してくれますが、「簡易」とあるようにそもそもChatGPTは「時系列データ予測AIアルゴリズム」では無いので、「簡易的ですよ」と言いながらちゃんとロジックを説明してくれました。
使用ロジック
単純移動平均(SMA)5本
価格の切り返し位置(押し目 or 戻り)
直近の高値・安値と出来高傾向(今回は無し)
仮定モデル
価格が「安値から戻す動き」を見せるとき、その後の動きはレンジ相場(横ばい)かやや反落(戻り売り)
ドル円予測結果
最後にドル円の予測結果を出力してくれました。
予測:1時間後のドル円はやや下落する可能性が高い
あいまいな感じで濁されるのかと思いましたが「下がる」という結果をきちんと出してくれましたね。
1時間後なので、8月4日の9時前の価格を予測していることになります。
9時前結果を見てみると
2025-08-04 08:52:00 | 147.181
2025-08-04 08:50:00 | 147.121
2025-08-04 08:48:00 | 147.159
「あまり値動きが無い相場」でしたがChatGPTの予測通りになりました。
予測時は、
2025-08-04 07:52:00 | 147.204
2025-08-04 07:50:00 | 147.256
2025-08-04 07:48:00 | 147.255
だったので、予測通り「やや下落」した状態になっています。
もちろん「たまたま当たっただけ」という可能性もあります。
今後も「さまざまな相場状況」で「ChatGPT」の「FX予測結果」を検証していきたいと思います。
ある程度予測の有効性が確認できれば、「誰でも利用できるFX予測AI」になってくれるかもしれません。